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適応障害 とは? -- 職場や仕事に関してのみうつ状態になる --

  次に数年前からマスコミなどで「新型うつ病」として喧伝され、本人よりもむしろ周囲・職場が困惑するタイプの事例を書いてみましょう。  これは「うつ病ではなく、適応障害の一つのタイプ」とみるのが妥当と思われます。極端にいうと「職場や仕事に関してのみうつ状態になる」というものです。そういう意味では 事例1 の一般的適応障害とも異なります。

Eさん (34歳 男性 独身 技術営業職)

 Eさんは2年前に同業種の会社から転職をしてきました。
最初は自信満々という感じで積極的に仕事をしているようでしたが、最近口数が少なくなり、仕事の遅れが目立つようになりました。上司が進捗状況を確認すると「最近顧客側の担当が代わり今度は偉そうな人で仕事がやりにくて」とか「体調がよくないんです」ということ。
 上司は日頃のEさんの態度を知っているので内心「偉そう?君のほうが態度が大きいんじゃないかね?」と言いそうになりましたが一応抑えて体調をねぎらい、様子を見ることにしました。 その後も仕事の遅れがますますひどくなるようで、別の顧客からクレームが聞こえてきました。

周囲は戸惑うばかり・・・

 上司がEさんに確かめると「あの会社も無理難題が多くて困ってるんです。眠れないし食欲もないんです」と訴えて自分の側の反省は聞かれませんでした。クレーム対応をするように指示し、心療内科の受診も奨めて様子を見ていました。
 しばらくするとEさんは遅刻したり、休んだりすることが出てきたので上司が体調を確認すると「ますますよくない」とのこと。

心療内科・精神科を受診

 その3日後にいきなり診断書を提出して「うつだそうです。診断書が出たのでしばらく休ませてください」と。診断書には「抑うつ状態」と書かれていました。1ヶ月休むことになりました。
 職場としてはEさんが休んだ穴を別のスタッフや一部上司自身も引き受けてなんとかやりくりしました。2週間くらい経った頃に同僚からこんな話しがありました。「係長、びっくりしましたよ。E君はこの4、5日くらい海外旅行に行ってたそうです。別の部の彼と親しいヤツから聞いたんですが」と。係長は驚いてしばらく会社から連絡するのは控えるつもりだったのですが連絡してみました。

自分の「考え、行動は悪くない!」を主張

  本人の口から「ええ気分転換のためにガムに行ってきました。帰ってきたらまた具合が悪いです」と悪びれていません。うつ病マニュアルは知っている係長としては自分の知識とあまりにかけ離れるEさんの状況に唖然としました。
 1ヶ月して復職OKの診断書も書かれましたが、Eさん自身は今までの担当に戻るとまた具合が悪くなるので担当を変えてほしいと事前面談で主張しています。係長は穴を埋めていたスタッフの話や自分もEさんの仕事を一部引き受けていたため、仕事内容や相手側の担当者たちを見ても変える理由が思い当たらないため困惑しました。その旨をEさんに伝えても「いやーこのタイプの仕事はちょっと・・・あちらの担当者も話しがわからない人で偉そうで押し付けがましいし・・・またうつになってしまいそうです」と。係長は課長に相談しましたが課長も「うつ病?なんかうつ病の人って感じじゃないよなー」と困惑を抑えられませんでした。ひとまず現職に復帰させることにして、健康管理センターに相談してカウンセリングを受けてもらうことにしました。

カウンセリング開始

 Eさんからは職場や顧客側担当者への不満が次々と出てきました。自分にも非があったというような発言は結局聞かれませんでしたし、このままではまた「うつ」になってしまうと訴え続けました。  
 しかし憤懣を何年分も吐き出してからは症状はさらに改善安定しだし、職場でうつ的になることもほとんどみられなくなりました。「まあもとのままでもいいいかな?」という考えになり、担当代えの主張はトーンダウンしてきました。

  カウンセラーが「今の職場状況ではおそらく担当代えや配置転換は時間がかかるか難しそうですね。また具合が悪くなったらどうしますか?」と聞くと「そうですよね・・・もしそうなったら・・・でも転職するにはちょっと・・・こんな世の中ですし・・・ここも結局転職してきたわけですし・・・自分に損のないよう考えないと・・・」と、内省ではありませんが初めて「現実的な発言」が聞かれました。


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さて、Eさんのようなタイプの特徴は・・・・
●決して怠けや仮病というわけではなく実際仕事の場面では「抑うつ状態」がある。
●ただし仕事から離れると元気を取り戻し、自分の好きなことにはどんどん活動できる。
●他罰的であること(周囲のせいにする)。
●自己主張が強く診断書を積極的に求め、積極的に職場に提出することが多い。
●性格的には真面目でプライドが高く傷つきやすいことが多い(ゆえに本当のプライドとは言えないが)。
  20−30代の人に多く見られますが、40−50代でも見られることがあります。 対応する職場上司や同僚、人事などのほうが「頭に来て」しまい身体を傷めるなどというケースもあります。

診断書に「抑うつ状態」と書かれていることが多いため強い態度もとれず困惑することが多いのです。パーソナリティ障害とまではいかないのですが、知識を持たず対応すると混乱を招きます。

  上記の特徴が見られたら診断書に「抑うつ状態」と書いてあったとしても一般的なうつ病や適応障害のよくうつ状態の人へ対応をとるのはよくありません。まず対応する側が「冷静」を保つこと。
  本人の主張や態度が職場が受け入れられる範囲のものではないと判断される場合は「事実を冷静に伝え」、本人にとって何が一番メリット(損をしない)なのかを考えてもらうようにするのがよいです。それでも本人の納得が得られず対応側のキャパシティを超えている場合は転職を示唆することもあり得ます。対応側が振り回されず感情的にならないことが大切です。

  カウンセリングに紹介されることもありますが基本的に「自分は悪くない」態勢なためほんとうによくなるために必要な「気付き」が得られにくいままに中断してしまうか、とりあえず状態がよくなったので「もう大丈夫」ですと終了になることがあります。

 ただEさんのようなタイプの方も潜在意識レベルでは理由はともかく強い「罪悪感」を秘めていて、意識レベルでそれを認めると「心理的リスク」があるので意識下に押さえ込んでいるだけ、ということもあり得ます。「とんでもない何か」が人生にあったときに初めて真摯に自分に向き合い解決する道を選ぶ、ということも多くはなくてもまったくないとは言えません。


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